2022-09-30から1日間の記事一覧
西尾実の国語教師論 西尾実の『国語国文の教育』「教師教育論」では、国語科教員の物事に対する態度を次のように3つに分けていました(全集1巻p165〜)。 第一段階 規定を規定としてただこれに従い真面目に実行しようとしている段階。 第二段階 規定に縛せ…
本書はもともと、webちくまに連載していた「宿題の認知科学」をベースに大幅に改稿したもの。だから、連載タイトルが示すように広瀬さんのお子さんのテストの珍回答がたびたび登場する。お子さんの間違いがマクラや呼び水になって、言語の奥深い世界を見せて…
日常生活にも溢れる「創造性」 まず筆者が強調するのは、創造性とは、一部の天才の特権ではないということ。狭い道ですれ違う自動車の運転手のどちらが道を譲るかという場面や日常の会話など、僕たちの日常は「あ・うんの呼吸」で決まるような創造性で溢れて…
これは素晴らしい本だった。小説を書きたいという生徒や小説って何だろうという生徒がいたら、これからの僕は、この本をまず薦めるだろう。ただし、君の予想とは違うかもしれないけど、という注釈つきで。何しろ、具体的な書き方の助言が一切ない。では精神…
世の中には部活を作りたい、頑張りたいという生徒もいれば、嫌だ、辞めたいのに辞められないという生徒もいます。教員も同じです。部活顧問をやりたくて教員になったという人もいれば、(僕のように)部活はそもそも教員の仕事じゃないよ、自分は授業がした…
農業高校の魅力 ニワトリの解体実習、真夏の糞出し作業、なんと校内食料自給率70%以上の給食…農業高校自体についてほとんど何も知らない僕にとっては、新鮮なことばかり。この本の前半は、愛農高校の紹介と、その歴史について割かれている。この本はただの…
とてもユニークな構成。「気になる子」の側から世界を見ると… この本、とりわけ、色々な「気になる子」のケースが合計22個も扱われる第1部の構成が良かった。例えば「話を聞かなければいけない場面でいつもおしゃべりしてしまう」子のケース。どう対応する…
教師の語りが教室をどう変えるか 「教師の語り」に注目した本はおそらく数多いのだと思うが(あまり読んだことがないのでただの推測です…)、この本は「こう生徒を動かしたければこう話せ」的な本ではない。教師自身があまり意識しないような言葉のはしばし…
Humankind(ヒューマンカインド)と何か。 僕もこの本を読んで初めて知った言葉でした。 みなさんは人間は生まれつき「善い生き物」か「悪い生き物」のどちらだと思いますか? 調べてみたのですが、一般的に前者を「性善説」、後者を「性悪説」と呼ばれてい…
どうも。 今回紹介する本は「両利きの経営」という本です。 なおなおん?両利き?両利きの経営とはいまの事業を安定化させること、そして新しいイノベーションの両方を起こせる経営のことを指しています。 つまり、攻めにも守りも強くなる方法というわけです…
わからないのは「子どもの知識がないから」そんな時に、赤木和重さんの「目からウロコ!驚愕と共感の自閉症スペクトラム入門」を読み、「子どもの姿に感動するには何が必要か」という一節があり、心を惹かれた。 そこで一つは、子どもに学ぶ姿勢です。子ども…
「書くのが嫌い!」な子への保育スタッフのタイプ先日、この風越ワークショップの中で、僕もライティング・ワークショップの体験会をした。絵本の読み聞かせからお話のタネを探すワークをしたのだけど、そこで、「書くの嫌い!」と言って全く参加しようとし…
どうも 今回紹介するのは「ストレス」に関する本です。 本のタイトルスタンフォードのストレスを力に変える教科書 著 ケリー・マクゴニガル 訳 神崎朗子 大和書房 あなたはこのように思ったことありませんか? 「ストレスは体に悪いことばかり…」 「ストレス…
「基本+α」の実践的入門書本書は「読書家の時間」(リーディング・ワークショップ)の、おそらく最良の入門書・実践書である。第一に、「入門書」として必要な情報をほぼ網羅している。たとえば、最初の導入で何をすれば良いかが低学年・高学年別に書かれて…
どうもgabigonです!! みなさんは普段はどのように情報を収集していますか? 私もよくネットサーフィンで情報収集をしています。 個人的なレポートでドイツについて触れたり、時には学級心理学について調べてみたり。 そんな中でも以下のような方法が主流か…
荻上チキ「いじめを生む教室」は、そのタイトルの通り、「いじめを生みやすい教室の要因」を分析し、いじめを減らす環境をどう構築するかを提言している。いじめにまつわる様々な俗論を排して、これまでの調査や研究成果に基づいて論じている点が特徴で、「…
久しぶりの辻村深月つじむらみづき先生の本。 本作は『かがみの孤城』で2018年本屋大賞受賞後の第1作目に当たります。 作者買いした作品だったので、内容については事前情報なしのまま読み始めました。 下手なホラーよりも背筋が凍りつくようなストーリー。…
目標と戦略の違いって何だろう?どうすれば良い戦略を作れるのか?本書はこのような疑問を持った人にとても役立ちます。 せっかく戦略を作ったのに全然うまくいかない…チームをうまく動かせなくて悩んでいるこのように悩んでいる方も多いでしょう。 なぜなら…