2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

友達って結局何人くらいがちょうどいいの?ダンバー数とつながりの進化心理学レビュー

どうも皆さんこんばんは、gabigonです。今回は、ロビン・ダイバーさん著書の「友達って何人必要?ダンバー数とつながりの進化心理学」についてレビューしていきたいと思います。今回紹介させていただく本は、簡単に言うと、結局人生において友達って何人くら…

学びとは何か――〈探究人〉になるために

この本では、その意味で人間の変化を、環境の影響を受けつつ、多くの要素同士の相互作用によって生じる「無意識的なメカニズム」と捉え、その過程を「創発」というキーワードで捉えようとするのだ。これは、人間の成長や変化をコントロール可能なものと考え…

市場サイクルを極める【要約・書評】ハワード・マークス

〇〇ショックで株価大暴落○○バブルで株価絶好調このようなニュースをよく耳にします。 暴落や暴騰には一定のサイクルがあり、優秀な投資家たちは株価の高低のサイクルを見極めて利益をあげています。 そこで今回は市場のサイクルを見極め、利益をあげる方法…

マネジャーの最も大切な仕事 95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力

今回紹介する本は、こちらになります。 本のタイトルマネジャーの最も大切な仕事 95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力 著 テレサ・アマビール、スティーブン・クレイマー 監訳 中竹竜二 訳 樋口武志 本の紹介・要約本書のポイントは、ビジネスの成功と社員…

「ネット速読の達人ワザ」 by コグレマサト

情報は溢れている。だからこそ選ぶ必要がある 「速読」というと、長い文章をパパッと眺めて一瞬で理解する特殊技術を思い起す人が多いかもしれない。 だが、本書ではそのような特別な技術を習得することを目指しているわけではない。 むしろ、選択眼をいかに…

「熟達」の持つ二つの側面に光をあてる。今井むつみ『学びとは何か』

「臨機応変な判断」ができるのはなぜ? この本が取り扱うのは、例えば次のような話題だ。 そもそも「知識」とは何か。それはただの「記憶されたもの」とどう違うのか。 人はどのようにして「知識」を身につけて(=構築して)いくのか。 一流の熟達者はなぜ…

広瀬友紀『ことばと算数 その間違いにはワケがある』

見えてくる、言葉と算数の共通点と相違点 この本を読んで良かったのが、言葉と算数の共通点や相違点を、これまでより大きな視点で捉え直すことができたこと。例えば第1章では、四則演算の結合法則や分配法則が、「迷子になった選手の愛犬」「ブラジル及びド…

「文章題ができない子」のつまづきを丁寧に分類する。今井むつみ、他『算数文章題が解けない子どもたち』

独自に開発したテストの分析が中心本書は、筆者たちが開発した「ことばのたつじん」「かんがえるたつじん」という2つのテストの設計・実施・分析の報告である。そのせいか文体も一般書というよりはやや報告書チックなのだが、内容は面白い。2つのテストの…

自分の「正しさ」に酔わないために。松岡亮二「教育格差」

松岡「教育格差」によれば、上記の「3000万語の格差」の結果の一般化には留保が必要なものの、SES(家庭の社会・経済的地位)による言語刺激格差が子どもの言語技能格差になっていることや、親子の会話量とその質が子どもの言語能力の発達に重要であることな…