ドイツと日本のいじめの予防 ドイツの教育格差とは?

こんにちは。gabigonといいます。初めましての人は初めまして!!!

今回は、「ドイツと日本のいじめの予防」をレビューしていきます。


この本は、一言でいえばドイツのいじめ対策が載っている本でアンチ・モビング・コッファーという本を翻訳したものです。

いじめの定義というところから入るので、ある種哲学的な視点でいじめを見ている感じでいじめとは何なのか、それを改善するためにドイツから何を学ぶのかといった感じのことがかいてあります。

 

いじめの定義とは、いじめとはそもそも何なのか?

この本でまず取り上げられていたのは、いじめの定義です。
この本ではそれを、どこにでも起こりうるものだと定めなぜいじめはなくならないのか、なぜ人間はここまで残虐な性格になれるのかといった人間の本質をしっかりと述べたうえで、ドイツの教育制度に触れていてここでは少し哲学的な内容となっている。

ドイツの教育格差とは

次の述べられているドイツの教育制度の章では、ドイツの進学の難しさから生まれてくるいじめという一連の流れが説明されている。
繰り返しになるがこではドイツの教育制度とは、中等教育(ドイツでは小学5年から中学3年)における主な学校からの進学の難しさが指摘されている。
この中等教育を卒業した後、つまり高校生一年生になった時、主に3つの進路を選ぶことになる。

ギジナジウム

ここでは本で触れられていた中でも進路の中で1番の人気を誇りますが、その分1番競争率が高く、1番いじめが起こりやすい進路先について取り上げていきます。
ドイツでは大学に進学するための資格を取る必要があり、その資格を取れるのがこのギジナジウムというわけですね。
日本でいうところの「特進コース」のような感じで、大学進学に対する意欲が特別高くかつ成績の良い子のみが進学出来る、エリートの進路のような感じです。
本書でも、ここでのいじめは問題視されており、やはりこの厳しい競争の中で何処かにストレスをぶつけようといじめが起こってしまうそのある種仕方ない状況は悪循環を生みだしていると言わざる負えません。

ドイツのいじめ対策とは?

ドイツのいじめ対策の一つとして、「バディ・プログラム」といいます。

このバディ・プロジェクトとは、主に上級生の子が下級生の子に対して勉強やトラブルが起きた場合に仲裁や指導に当たるといった対応の事を言います。

ドイツの学校では必修科目の授業の他にバディ・プロジェクトに当てる時間を確保していて上級生の子が下級生の子のクラスまで訪れて行うのが日常的だそうです。

 

特にトラブルが起きたときなど、生徒同士でトラブルを解決する為に何をしたら良いのかを考える機会にもなって非常に効果的だと調査報告書で公表しています。


この制度に関しては、同著者のドイツの学校におけるいじめ防止プログラムという論文でも触れられています。

 

このように、多種多様な考えを受け入れられるドイツのいじめ対策は広く考えを変えられる人材を育てられるとうな政策だと感じています。

 

まとめ

ということで、ここからまとめです。
本書を読んでます思ったことは、やはり日本だけでなく世界単位で広まっていてまさにどこにでも起こりうる現象ということです。
ただ、すべての進路先でいじめが起こりやすいかといわれるとそうではなく、他の職業訓練を主にする進路先ではお互いを高めあったりとすることも多く、緩やかな雰囲気だそうです。
いじめというのは、やはり誰かが不幸な思いをしなければならないということで、決して許されてはいけない行為だと思います。
そして一番厄介なのは、それが広まりやすいということ。
同町圧力によって、いじめに加担する人が増える、それがまた新たな不幸の種をまく。
この不幸の連鎖は断ち切らなくてはならないものだと思いました。
そのために、すでになされている対策とも別に、すでに問題視されている教育格差についても学校を作るなどの新しい対策が必要だと感じた